会長挨拶

ジュネーブ日本倶楽部(JCG)は、雄大なアルプスの峰々や美しいレマン湖に囲まれた街ジュネーブおよび周辺に暮らす日本人の方々の親睦と、日本とスイスの相互理解・交流促進を目的として活動する団体として、2000
年に設立されました。JCGの会員には、長年このジュネーブにお暮らしの方々はもちろんのこと、初めてジュネーブで暮らす方々、企業や国際機関等で活躍される駐在員やご家族の方々、大学や国際研究機関で学ぶ留学生や研究生などがいらっしゃいます。
JCGでは、こうした様々なバックグラウンドを持つ会員同士の親睦に向けて、ゴルフ、スキー、テニス、山の会、ワインクラブ、室内娯楽(囲碁)などのレクリエーション活動を、会員手作りで企画・実施しております。商工部会では、企業等会員のネットワーク作りや情報交換に役立つよう、様々な講演会やイベントを開催しています。年に10回発行の会報誌「BONJOUR!れまん」では、日々の生活に役立つ情報をお届けしています。若者の会(ユースブランチ)や女性の会(ウィメンズブランチ)では、日本の伝統や文化について学んだり子育てに役立つ情報を共有するなど、参加者の興味に応じて趣向を凝らしたイベントを開催しております。こうした活動は、このホームページだけでなく、Facebookでも活動情報を発信し、交流を深めているところです。
日本とスイスの相互理解や交流促進に向けて、従来より、新年会や日本祭といった企画を、会員みなさまのボランティアに支えながら実施してきたところです。残念ながら、コロナ感染拡大もあり、ここ2年ほど開催できていないのですが、皆様が楽しみにされているイベントでもあり、是非とも再開したいと考えています。直近で特筆すべきは、ジュネーブでの日本文化普及の取り組みに永年ご協力いただいているカルージュ市へのお礼の気持ちをこめて、2021年末に新たに落成したカルージュ劇場横にソメイヨシノを10本寄贈しています。桜の花は春の到来を待ち望む日本人の心をつかんで離さないものですが、是非、お立ち寄りいただきたいと思います。時期が近づきましたら、JCGのホームページでも開花状況を発信してまいります。
コロナ感染のみならず、ロシアのウクライナ侵攻、さらには、台湾を中心とする米中関係の緊張もあり、国際社会は落ち着きを見せることはなく、将来への不安を抱えた日々が続いています。そのような中にあっても、国際社会に貢献する日本の重要性は変わりませんし、当地に住む日本人の親睦を継続し、深め、日本とスイスの交流をさらに促進することは、草の根的な活動ではありますが、JCGにとって変わらぬ使命だと確信しています。こうした趣旨をご理解の上、是非とも、JCGの輪に加わっていただければと思います。
ジュネーブ日本倶楽部(JCG)会長 竹上嗣郎
2022年8月